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初売り記念日に寄せて

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    JUGEMテーマ:音楽
    「CD、置いていますか?」
    CDショップと間違えて頂く、お問い合わせの電話は以前からあったが、最近、頻度が上が
    って来ている。しかも、声の感じからすると、お問い合わせ主のお年は、70才以上だ。
    「ネットでCDのつもりで買ったらねー、これがレコードだったんだよ」
    「レコードからCDにしてもらうのに、幾らかかります?」 
    新たにCD(調べたところCDとしても販売されていた)を購入するぐらいはかかるので、そ
    ちらをおすすめした。この方も70才ぐらいと思われる。
    小学生や中学生のうちは、親や学校が子供に成長する糧(かて)になるようなコンテンツ
    を用意する。子供の側は感性で、社会に出たらきっとこうだと思うアイテムをゲットする。
    高校生以上になると、生物としての完成形を間近に控えて、果たしてうまく結合できるもの
    であろうか、自分と向き合い、不安と葛藤と妄想の中で生きる。そして自分はきっとこう
    なるんだと、と希(ねが)う最高の音楽をゲットする。
    社会に出ると、思いやりと優しさで祝福されると思いきや、初めて入った幼稚園並みの勝
    手のわからなさ、雑音、意味不明の言葉と行動に圧倒される。
    しかも30代に入る前に相手を見つけないと、生物としての結合の蜜月が終わってしまうの
    では?という焦りと緊張と苛立ちの中で、ひたすら結合へ向わせてくれる高揚感のある
    ハイトーン、底から突き上げるビート感、不安を打ち消しはげましてくれる音楽を、
    ゲットする。
    やがて社会との付き合いかたに慣れて来た頃には、音楽をアイテムとして使えるようになっ
    て来る。一人カラオケで発散する時の曲、対人関係のある場の雰囲気の中ではコレ、相手
    の好みの曲、子供の成長に役立ちそうな曲。
    しかしある日突然、使い過ぎた事に気がつく。たまっているはずのポイントが、無い。
    車のローン、家のローン、学資ローン、明日の昼メシ代‥‥忙しさの割に、時間は思うように過ぎて行ってはくれない。
    音楽の中でも今まであまり聞かなかったダークサイドに惹かれるようになる。
    コイツはここまで落ちた、それからどうなったんだ?どうやって這い上がったんだ!?
    自分の想像を超えた未知の音楽に流されてみたいと思うかもしれない。
    ジャズか?ヘビメタか?ブルースか?ピコピコマジックか!?そしてある日ギブする。
    「もうこれ以上は死ぬか、犯罪にハシるか、自己破産するしかない」
    「でも死ぬのはイヤだ。犯罪なんか、思いつかない。‥‥誰かに相談してみよう」
    自己破産、ていうのになるかもしれない、と相談された方は、チョット待て、俺が何とか
    する、いやそうしろ、その方があとがラク、など社会にはちゃんとセーフネットがある。
    この仕組みは戦後の日本にしかない。健康保険と年金が両方そろっていて、借金をまわし
    つつも消費と税収のバランスがとれそうな国は、他にはないので、ココ注意。
    よろよろと?辿り着いた60代。たしか赤いチャンチャンコで祝ってもらえるんだよね、と見渡せば、昨日と同じ今日が続くだけ。しかも年金支給年齢が上がっていて、退職金も、
    何年ももつとは思えない。働かなくちゃ。ここで聞く音楽はほぼ高校生と同じ。自分に何ができるのか模索しつつ、三度目の成人式に別れを告げる。
    ところが年金がわずかずつでも出るとわかると、コロッと変わるんだな、人生観が。
    楽しめる範囲で楽しむつもりなら毎日笑って暮らせる事に気づく。
    この辺りが70代で、聞く音楽はあの蜜月以降のイケイケのりのり音楽ですよ。
    だって「お迎え」までに楽しまないと‥‥。
    落ちたコラーゲンと筋肉で声域は下に広がります。そこへ、ゴルフで身につけた脱力系
    スウィングを加えると、あーら不思議、高い声も軽々出るようになっちゃって、前より
    良い声だわ。低域の倍音をひろえるようになると深みのある良い声になります。
    いろんな旅行や集いに参加するのでアイテムとしての歌や曲を覚えなければなりません。
    4度目の成人式をあとにする頃にはライフスタイルも落ち着いて、同居して欲しそうな子供
    や孫にはとりあえず、米だけ送っておいて、自分の好きな音楽を聞く。
    そんなこんなで過ごしているうちに、アッと転倒。かすり傷だと主張するにもかかわらず、
    親切な通行人の通報で、病院にかつぎ込まれて親族会議。
    送り込まれた介護施設。やりたくもないお遊戯を新人介護士のみーちゃんの笑顔見たさに
    覚えなきゃならない歌のつまらなさ。
    「ギター、もって来て。今から、B'z、やるから」
    「ええっ?B'zも歌えるの?おじいちゃん、すごいねー」
    「師匠、と呼んで」
    50年後の介護施設のひとコマを予想しときます。

    ワーナーブラザーズ・アメリカが日本から撤退した後、Voxgroove Recordsとして独自に
    CDを制作、初めてリリースしたのが、Billie Valley「A Slight Smile Of Time」。
    じっくり練られたジャズのサウンドで、最新作はMAYUCAL「流れる」20代女性の作品。
    アナログ・コンソールからパソコンに変えた時は、ぜいたくなスペースの出現に、
    「ヤめたの?」違います!これからはコレで行くんです、と説明に苦慮しましたが、
    レコーディング環境はますますコンパクトにキレキレに進化しています。
    先週、アースの引き直し、パソもアップロード。
    これからも、ノってみましょう!
    Voxgroove Records * Voxgroove Records * 10:00 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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